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🌸 解熱剤の望ましい使い方

🌸 インフルエンザなど、ウイルス感染症の発熱は、防衛反応です。つまり、体温を上げることで、ウイルスは弱体化し、死滅します。

◎ [水分・関心・睡眠・安心]が保たれておれば、解熱剤は不要です。​

◎ 体温計で「38.5℃以上になったから解熱剤を使う」のは誤りです。

 むしろ、発熱(ウイルス血症)が長引きます。

🌸 解熱剤を用いるタイミングは二つ!

〇「水分摂取が進まない。高体温のため・・・」と感じた際

〇「眠りが浅い。熟睡できない」状態あり、高熱のための感じた際

🌸 発熱の子どもに向き合い、例えば40℃を呈していたとしても・・・。子どもが笑顔で、swing sign を確認するなどして上で「ウイルス血症」ですと話します。

​◎ お母さん(など保護者)に、「お子様の体温40℃は、あなたでは1.5引いて38.5℃とみてください。

子さんが38.5℃ならあなたは37.0℃です。

◎ 「今日は2度引いて!」と話すこともあります。つまり、子どもが39.5℃の場合、母は37.5℃です。

◎ 智頭病院での日常診療のみでなく、東部医師会急患診療所の小児救急当番の際も、つまり、初めて出会った親子の診療時でも、「1.5度引いて」と、同じ説明をすることが少なからずあります。

🌸 実例)当直の際、高熱で不機嫌な乳児例です。母に抱かれ、顔を見合わせる体制です。お母さんが病状を話される間、私はリラックスした笑顔で乳児の顔を見つめ続けます。すると、ニコッと笑顔!母の後に立ち、緊張した面持ちのお父さんを手招きし、小生の横に来てもらいました。「笑顔だ!」と、お母さんは「そんなはずはない!」との表情でしたが、笑顔を確認できて安堵の表情に変わりました。「家では、とても笑顔が出る状況ではなかった!」とも。

 乳児と言えども、親が不安・緊張していると、同様に反応し、笑顔を呈することが減じます。

◎ 高熱の他、病児の家庭看護では、親・保護者が(本音で)リラックスして子どもに向き合うことが大切です。

◎ 子どもがリラックスしている状態は、免疫能を安定させ、回復力が高まります。 

◎ 保護者の[安心]が保てない場合は、受診する目安になります。

​参照 [水分・関心・睡眠・安心

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